2021年2月5日宮尾酒造に取材で訪れました。
「〆張鶴」といえば全国でも名が良く知られていますが、その創業は文政2年(1819年)
200年あまりの深い歴史をもつ新潟県村上市の酒蔵です。
雪で真っ白な姿が似合う蔵元です。
町家づくりの蔵元で間口小さくは小さくみえますが、実際はかなり奥行きがあります。
この建物では酒の製造にかかわる部分を主に行っています。
少し離れた場所に、瓶詰や在庫を確保している倉庫と精米工場があります。
今回はコロナ渦ということもあり、製造工程は見られませんでしたが、応接室でお話を伺うことができました。
話が弾む中、こんな貴重なチラシを見せていただきました!
1971年の「〆張鶴 純」の新発売のチラシです。
『お米だけから造られたお酒の誕生!!』
今の時代では、当たり前だと思われるような謳い文句ですが、
酒税法によりお酒を「特級」「一級」「二級」などに分けていた頃、醸造用アルコールの添加がない『純米酒』というジャンルは珍しかったのですが、全国でもいち早く取り入れたそうです。
(ちなみに、チラシのダンディな方は当時の社長さん…ではなくモデルさんらしいです。)
発売から、50年が経つこのお酒は、今も変わらずに販売しています。
『常にレベルアップし続ける』変わる時代と変わらないこだわり
『時代に合わせて「変える」のではなく、旨い酒を造るために常に「レベルアップ」をするだけです』
「旨い酒」というものに正解はないと思います。
しかし宮尾酒造さんは、ただ過去の経験を繰り返し、熟練させることだけでなく
「旨い酒」を安定して作ることのできる新しい技術や設備もいち早く導入し、
一切の妥協も許さない「旨い酒」を常に追求し続ける酒造りをしているそうです。
仕込み蔵手前の広間の頭上には元日本醸造協会会長の秋山裕一さんが書かれた
「醸道無限」という文字。
醸造の道はどこまでも続き、究められることはない。
そのような意味合いであると私は推測しますが、それは残酷なようで、どこか自由な、終わりのない無限を突き詰めようと切磋する宮尾酒造さんの姿がこの4文字に体現されているように感じました。
そんな宮尾酒造さんの総力を結集させた商品が3月に発売されます。
〆張鶴の最高峰シリーズのひとつ「〆張鶴 純米大吟醸 RED LABEL」。
200年の歴史で積み重ねた技術を存分に発揮された逸品。
2020年から発売された、年に1度のシリーズです。
昨年飲まれた〆張鶴ファンのお客様は、『これを飲むと〆張鶴のイメージが変わる』と言われたくらい、雑味のない透きとおった「繊細な旨み」がぎゅっと凝縮した至高の一本です。
この「RED LABEL」の上位グレードに「 〆張鶴 純米大吟醸 BLUE LABEL」と「
〆張鶴 純米大吟醸 PLATINUM LABEL」もあります。こちらは、蔵元からお客様のもとに直送される商品ですので、予約限定注文となります。
それともう一つご紹介させてください!
入荷して一週間ちょっとで完売してしまった「〆張鶴 純米吟醸生原酒」
メロンのような香りの吟醸香がふわっと香る華やかな生原酒です。
3月に再入荷の予定なので、こちらもチェックしてみてください。
今回快く取材を受け入れていただきありがとうございました。
これからも酒の松澤では、宮尾酒造さんの洗練と進化の酒造りを、心より応援致します。
そして私たちも、そのような宮尾酒造さんの想いを胸に、お客様に満足いただけるような「酒屋道」を歩んでいきます!
ご精読ありがとうございました。当店はインスタグラムやtwitterも更新しておりますので、よろしければご覧ください。
インスタグラム https://www.instagram.com/sakenomatsuzawa/
ツイッター Tweets by sakenomatsuzawa